動脈硬化の予防や改善に役立ち、心臓病を予防すると考えられているHDLコレステロール。HDLコレステロールの基準値は40mg/dl以上とされていますが、高い数値は危険値ではなく、むしろいいと言われています。コレステロールを運搬するLDLコレステロールの数値が高いのは危険ですが、余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻し排泄するという役割を担うHDLコレステロール数値は高くても危険値ではないのです。しかし、非常に高い数値のHDLコレステロールは心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患のリスクを増加させるという声もあり、HDLコレステロールの数値が高すぎるのも、危険値と言われる可能性も出てきています。
HDLコレステロール数値が高すぎると、総コレステロールの数値も危険値になり、望ましいことではありません。HDLコレステロールの数値が高い場合の危険因子は、コレステロールエステル転送たんぱく欠損症、汗性リパーゼ欠損症、アポたんぱくC-V異常、肺気腫、原発性胆汁性肝硬変などがあります。しかし、多少の数値の違いであれば、測定値の誤差も考えられます。また、数値が基準値を外れていても、その人にとっては危険値とならない場合もあります。医師の診断を受け、しばらく経過をみてみましょう。
たばこはHDLコレステロール数値を下げ、危険値にさせる有害なものです。たばこの煙には約200種類もの有害物質が含まれていると言われています。中でも特に数値を危険値にさせるのはニコチンです。ニコチンには、HDLコレステロールを減らしてLDLコレステロールを増やす作用があるのです。増加したLDLコレステロールは変性LDLコレステロールになり、血管壁の内側に入り込み、プラークを作り動脈硬化を引き起こすのです。喫煙は、HDLコレステロールの数値を危険値にするばかりでなく、LDLコレステロールの数値まで危険値にする可能性もあります。少しずつでも本数を減らしていき、HDLコレステロールやLDLコレステロールの数値を危険値にしないようにしましょう。
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